BASICS

基礎知識

西洋占星学の基本を学ぶ

二重円(シナストリー)

二重円とは、二つのホロスコープを同心円状に重ね合わせたチャートのことです。英語では「ダブルチャート」とも呼ばれます。二重円を用いて二人の出生図の天体配置を比較分析する手法を「シナストリー(Synastry)」と呼び、占星学における相性鑑定の基本的な技法として広く用いられています。

二重円とは

二重円は、内円と外円の二層構造を持つホロスコープです。二つのホロスコープを重ねることで、それぞれの天体同士の位置関係を視覚的に把握し、両者の間に働く力学を分析することができます。

二重円の用途は相性鑑定に限りません。出生図にトランジット(経過)のチャートを重ねて時期読みを行う場合や、プログレス(進行)のチャートを重ねる場合にも二重円が使用されます。

シナストリーの方法

シナストリーでは、二人の出生図を二重円として重ね合わせます。通常、自分(または鑑定の主対象者)のホロスコープを内円に、相手のホロスコープを外円に配置します。内円にアセンダントが左側に来るため、ハウスの位置関係が把握しやすくなります。

この配置により、相手の天体が自分のどのハウスに入っているか、また二人の天体同士がどのようなアスペクトを形成しているかを読み取ることができます。

読み方 1:アスペクト分析

二重円において最も重要なのは、二人の天体間に形成されるアスペクトです。どの天体同士がどのような角度関係にあるかを分析することで、二人の間に働く引力、摩擦、調和の様相が明らかになります。

ソフト・アスペクト(トライン、セクスタイル)

関わる天体のテーマにおいて自然な協力関係が生まれ、互いに支え合う傾向があります。居心地の良さや自然体でいられる感覚をもたらします。

ハード・アスペクト(スクエア、オポジション)

緊張や摩擦を生じさせますが、それが互いの成長を促す刺激となることもあります。強い引き合いの力として作用する場合も少なくありません。

コンジャンクション

二人の天体が同じ位置に重なることで、そのテーマにおいて強い共鳴が生まれます。関わる天体の性質によって、結びつきの質が変化します。

読み方 2:複合アスペクト

二重円において三つ以上の天体が幾何学的なパターンを形成する場合、複合アスペクトとして読み解きます。これは二人の関係性における大きなテーマを示します。

たとえば、二人の天体間でグランド・トラインが形成されていれば、その元素(エレメント)に関する領域で幸運な協力関係が期待できます。Tスクエアが形成されている場合は、頂点の天体が示すテーマにおいて試練を伴う成長の関係性を示します。

読み方 3:ハウス分析

相手の天体が自分のホロスコープのどのハウスに入るかを見ることで、その相手が自分の人生のどの領域に影響を与えるかがわかります。

たとえば、相手の木星が自分の第2ハウスに入っている場合、その相手との関わりが金銭面や物質的な豊かさに良い影響をもたらす可能性を示します。相手の土星が自分の第7ハウスに入っている場合は、パートナーシップにおいて責任感や現実的な課題を意識させられる関係性となります。

同様に、自分の天体が相手のどのハウスに入るかも確認することで、相互の影響関係をより立体的に把握することができます。

シナストリー分析の留意点

シナストリーによる相性分析は、二人の間に存在する力学のパターンを示すものであり、関係の良し悪しを一方的に決定するものではありません。ハード・アスペクトの多い関係が必ずしも悪い相性を意味するわけではなく、互いの成長を促す深い縁を示すこともあります。また、シナストリーの分析に先立って、まず各自の出生図を十分に理解しておくことが、正確な相性鑑定の前提となります。

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